大工さん泣かせのＫセンセ　その２

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ビッグママ治療室新築日記

８月２１日　土曜日

風のある晴天。暑さが少し和らいで感じます。

午前８時現場集合！！

７時５０分に現場に到着、とりあえず治療室の準備をしようと母屋へ。ふとみると、もう皆さんいらっしゃっている。母屋二階のベランダにいると、庭を挟んで私をみつけた建築士の先生が、

『おはよーございまーーす』と、言外に、（早くきなさーーい）という雰囲気をこめて、ご挨拶してくださいました。

さて、現場には、ヘーベル大工のＴさん、大工のＫさん、建築士の先生、電気屋のＯさん。

私が昨日渡された、家具の見本ボード（メープル）と引き手のカタログを出し、

『どーしましょ、どーしましょ』というと、皆さんあれこれとご意見。

流石センスがいいと建築士の先生からご推薦のＯさんのコメントがするどい。『これだと、引き手だけ目立つね。このあたりから、この辺りの感じがいい』

そういったご意見などを参考に、建築士の先生が決めてくれた、金色の飾り付きの引き手に決定。

大工のＫさんが、家具ボードをみながら、『天井もこれにしよう』とのご意見。

私が『なんかへんじゃないですかーー』というと、うーーーーーんと頭の中でイメージを膨らませた建築士の先生が

『ん！そうだ、それにしましょう。いいですね』と、決定。同じ方がいいとのことになりました。

『そんじゃ、照明も小さな金色を使って、土壁に合わせよう』

そうこうしている内に、オダモクさんという材料やサンが木を運び込みました。

さて、本日のメインイベント、電気スイッチ打ち合わせ。天井扇の位置、ロスナイの位置、照明の位置、スイッチの位置などなど、Ｏさんのアドバイスと私の使い勝手を考えながら決定していきました。

一番困ったのは、やはり間仕切り。可動間仕切りだと、どうしてもドアの膨らみなどの関係があって、換気扇の位置の制約や、動線の制約がでる。結局、天井からつけたい、カーテンはいやという先生の希望もあって、木目調のアコーディオンカーテンに決定。これのほうが、動線的にもはるかに使いやすい。

オーディオは、電気屋さんのＯさんに総てお任せ。ボーズの四角いスピーカーでもつるすかということになったら、建築士の先生が、部屋の四隅は、なにやら丸い感じの土の仕上げになるとのこと。うーーーんそれだったら、埋め込みにするかなあなどと、Ｏさんが悩む。私は悩まない。

電気屋さんとの打ち合わせがおわると、玄関付近で、建築士の先生の熱烈歓迎の声。いったいどなたを、熱烈歓迎してるのかしらんと顔を出すと、今回土壁をやってくれる、左官屋さんのＡさん。今までの職人さんの中では、一番ご年輩な感じ。

左官屋さん、建築士のＫ先生、大工さんと、三人で、アールの納まりと逃げについて、なんだーかんだーの大激論。どうも、このアールというのは左官仕事がかなりやりにくいらしい。

聞いていてもちっともわからないので、退散、退散。

午後３時
打ち合わせ第二ラウンド開始。カーーーン！
メンバーは、家具屋さん、大工のＫさん、電気屋のＯさん、私。

まず、家具屋さんと大工さんの仕事の絡みのあるところ。棚を入れ込んでから下がり壁を作ってくるとのこと。その後、その棚に載せるオーディオの電源と家具との関連で電気屋さんと。

家具屋さんは、玄関にはいってすぐの収納付きボード。カウンター、机、はめ込みの棚、治療室の机、間仕切りのアコーディオンカーテン、ロールカーテン、間仕切りのボード等々、あれこれと役割があるので、各所に渡って打ち合わせ。

ところで、この待合室の壁はどうなるのかなあ？との疑問がふとわく。

家具屋さん『図面は、白ベニヤになってるけど、他の絡みでこれはおかしいなあ、Ｋ先生に聞いていません？』と、大工さんに振る。

大工さん『まだ聞いてないぞーー』と、私の方をみる。

私『知らない、知らない』とプルプルプルと首を振って答える。

大工さん『つーーことは、まだＫ先生の頭の中にあんだな。またＫ先生がみんなにめーわくをかけ～るルンルン』と鼻歌を歌い出し、みんな爆笑。

　　　　　

Ｒの入り口の下地を大工さんが取り付ける。なかなかかわいくって、ステキ。なんだかいつも激論の的のＲだったので、

『その入り口のＲステキですねえ。でも大変そうですね』というと

『Ｋ先生は、Ｒ好きだからね』とのお答え。やっぱりなーー。

ハウスメーカーの大工さんは、その間も淡々とセッセと仕事を進めていらっしゃいます。この現場で打ち合わせは、イメージがつかめるしとってもいいのですが、仕事の効率からいったら、とっても悪いでしょうねえ。その度に、皆なの手を止め、お話し合いですからねえ。

お話し合いの結果、内装の家具や色々なところに取り付けられるボードなどは天井も含めてメープルで統一し、他の金具類は金で統一したイメージにすることになりました。

で、結局、Ｋ先生の頭の中にある図面を引き出すべく、次回は月曜日８時半現場集合となりました。とにかく、打ち合わせ打ち合わせで、しにそーーーだよお。