ゆかりさんが、いま一番おつらいのは、頭痛とストレス、そして疲労感ということですね。
はい、最近、もう身体がもたないという感じで、気持にも余裕がなくて・・・。
それはおつらいですね。身体を拝見すると、大分お疲れになっている事がよくわかります。
お腹のどきどきという感じ、これはストレスによる緊張感が強いときにみられるものです。また、手足のツボをみても、緊張感やストレスが強いことがわかりますねえ。
また、背部の胃腸の状態を表すツボの状態もあまりよくないですね。
ストレスでつい食べ過ぎてしまったりなどということはないですか?。
ストレスで食べ過ぎて胃腸の状態を悪くしてしまい、そのためにまた、身体に疲労感が強くなり、ストレスを強く感じ・・・という悪循環の状態になっているような感じがしますね。
私は、人間の身体は一本の木である考えています。
大地に根ざし、天に向かって健やかな成長をとげる木のイメージです。
根っこの部分は、もとより貴方自身がもっている生命力と、食事や運動など日々の生活によって養われていく基礎的な体力の部分。大地をどっしりと踏みしめる足腰のイメージです。
幹は人間としての生きていこうとする意欲の部分。がんばろうという気持や前向きな姿勢はこのすこやかな幹が支えています。
枝葉は天に向かって大きく繁り呼吸を通じて気の交流をしている部分であり、また全身の気をめぐらせる原動力になってくる部分でもあります。
ゆかりさんは、もともと、やる気があって、がんばりやさんという、枝葉をしっかりとしげらせている感じの木のイメージです(^^)
こんな枝葉がいっぱい繁っている木ならば、なおのこと、大地にしっかりと根をおろすような充実した土台が欲しいところです。がんばりやさんには、しっかりとその頑張りを支える土台が欲しいんですよ。
頭痛というのは、この繁りすぎた枝葉のためだと思っていただいていいと思います。 そして、いま、長く続くストレスや過労で、木の根っこ、土台である部分が弱りはじめてしまっているのです。
ただでさえ、大きく繁った枝葉をもった木なのに、根っこの状態が悪くなってしまうなんてとっても辛くて大変なことだと思います。1年前から、急速に状態が悪くなってしまったのも、それまでは枝葉の状態をなんとか根っこが支えていたのに、その根っこ自体に問題が生じ始めてしまったからだと思います。
この辺りが限界・・・そうお思いになるのも無理のない身体の状態ですね。
さて、お体の状態はだいたいわかっていただけたでしょうか。
治療の目標はふたつあります。まず、直接的に貴方の身体に現れた緊張感をとること。これは気の滞りをとり、偏りをなくしていく鍼の一番得意とする部分です。この緊張感をなくすことで、身体はほっとしますし、また、他のよい刺激も受け入れやすくなります。
もうひとつは、大地に根ざす根っこの部分の治療です。緊張感をとるだけでは、貴方の身体におこっていることを根本的に直すことはできません。胃腸の状態をよくして、食物からの栄養をしっかり受け取れる身体をつくり、足腰をしっかりさせることによって、確実に身体の力がわいてくると思います。この土台作りが、ゆかりさんにとって、とても大切なことになると私は考えています。
一晩寝ても疲れがなかなかとれないと仰るあなたにとっては、柔軟で暢びやかな身体を作ることが遠回りのようですが、一番大切な事なんです。いっしょうけんめい応援しますから、一緒にがんばっていきましょうね。
こういった方針で治療を続けていくと、少しづつ頭痛の程度が軽く起こりにくくなり、疲労感がとれてくきます。もちろん、お腹のどきどきや、背中の黒ずみも薄くなってきますよ。それにつれて、生理の状態も徐々に順調になってきますから、楽しみにしていてくださいね。
弁証:脾虚肝欝
論治:肝気を払い、脾気をたてる。
(身体の状態としては、脾虚から腎虚にまで進みつつあるが、年齢的に若いのでまず脾虚を救うことで腎気はおのずと回復していくのではないかと考えています。)
食生活や、運動などの養生法のお話もしていきましょうね。